楽天やアマゾン、Yahoo!ショッピングや価格.comなどのモールに出店していると気になるのが「最安値」です。
最安値を知るためには価格調査が必要ですが、利益を目減りさせないようにするためには「ただ単純に安い」だけが最安値ではないということを知る必要があります。
今回は価格調査における最安値に対する考え方、価格調査で複数の競合店の中から最安値を把握する方法についてご説明します。
価格調査における最安値を今一度考えよう
まずは価格調査における最安値に対する考え方をさまざまな角度や立ち位置から今一度チェックしてみましょう。
ただ単に値段・価格や安いことではない
最安値と聞くと競合他店よりも1円でも安いことや、他のショップでは実現不可能な安さというイメージがあります。
しかし、安いのが嬉しいのは顧客やユーザーであり、販売側としては嬉しいことではないのも事実です。なぜなら、安くすればするほど利益が薄くなるからです。
そう考えるとただ単に安いだけでなく、利益が出る範囲で安くすること、または利益を損ねず顧客やユーザーが喜ぶ値段が最安値と言えます。
高くても売れる・安くても売れないを知る
例えば、出店しているモール内に全く同じ商品が並んでいるとして、定価の2倍以上の価格設定をしてあるショップ、逆に定価の1/2の価格設定のショップがあるとします。
もちろん、心理的には1/2が売れそうだと感じるのは当然です。しかし、昨今では「本物なのか?」や「信頼できるショップなのか?」という不信感を与える可能性があるのも事実です。
同時に定価の2倍以上の価格設定であれば「悪質な転売ではないか?」や「転売ヤーからは絶対に買わない!」と考える方も少なくありません。ただし、どちらも需要に対して供給が少なければ簡単に売れてしまうのも確かです。
ここで理解していただきたいのは値段が高いこと、もしくは安いことで顧客やユーザーがどのように感じるのか、メリット・デメリットをよく考えるべきということです。
相場に見合った価格や定価の安心感について
顧客やユーザーからすれば定価や相場から離れ過ぎない価格に安心感があることを覚えておきましょう。
相場や定価から極端に離れない範囲で値引きした価格が最安値であるとも言えるでしょう。
複数の競合店の中から最安値を把握するには
次に前述した最安値に関する考え方を踏まえながら、複数の競合店の中から最安値を把握する方法について説明します。
あまりにも相場からかけ離れている価格を相手にしない
まずは定価や相場と比べてあまりにも安い&高い価格を相手にしないことをおすすめします。
もちろん、状況よっては高くても売れることもありますが「このショップは前に定価の◯倍で販売していたから信用できない」と思われてしまうことがデメリットです。
また、安すぎることで「偽者?本物?」と疑われるだけでなく、そもそも利益が出ないこともありますから、極端な価格は相手にしないようにしましょう。
価格調査・競合調査ツールを導入する
手作業や目視で価格調査を行う場合、人的コスト・時間的なコストが掛かりすぎるので、なるべく早い段階で価格調査・競合調査ツールを導入しましょう。
導入の際に競合他店の価格に振り回されないように、価格調査では上限や下限を設定できるのか調べることをおすすめします。
単純に各モール内の価格調査のみですと、相場が把握しにくくなりますし、他のショップとの値下げ競争に巻き込まれる可能性があるためです。
また、価格調査と価格更新が自動で行われるかもチェックしましょう。例えば、当社の提供する「らくらく最安更新」であれば価格調査と価格の自動更新を簡単に導入できます。まだ価格調査・競合調査ツールを利用していない場合はぜひともご相談ください。
利益の出る最安値を把握して適切な価格を提示しよう
最安値は、利益を損ねないこと、そして定価や相場から極端に離れすぎない価格と言えますが、ひとつだけ注意点があります。それはトレンド・流行や話題になったアイテムを取り扱う時は値引きやセールをためらわないことです。
特に一時的なニーズについては取り逃すと在庫過多となる可能性が高くなります。例えば、利益を損ねない範囲で5%、10%など値引きが可能であれば、他店との兼ね合いや相場を見据えながら価格設定したほうが、結果的に商品が売れ残らずに済みます。
たびたびの紹介ですが、当社の提供する「らくらく最安更新」であれば、競合他店の販売状況に合わせて柔軟に価格を自動更新することもできますので、わかってはいるけど価格を更新する暇がない、または気がついたらブームが終わってしまうことが多いとお悩みであれば、ぜひとも「らくらく最安更新」の利用を検討してみてくださいますようお願いします。
まとめ:安さによる嬉しさと定価の安心感の両立を
今回は価格調査における最安値に対する考え方や複数の競合店の中から最安値を把握する方法についてご説明しました。
現実問題として、安くすれば売れるかもしれませんが、利益が出なくては企業や組織として成り立たないという前提を忘れないことが大切です。
同時にセールや値引きによるお得感や嬉しさによるメリットも重要ですが、相場や定価から離れすぎない値段の方が、安心する顧客/ユーザーがいることも覚えておきましょう。
安すぎて不安、高すぎて不安という形で機会損失しないように価格設定することをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が価格調査における最安値にお悩みの方、複数の競合店の中から最安値を把握する方法を知りたかった方のお役に立てれば幸いです。
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